京都 今小路 あま宮 ブログ

「帯に アイロンをかける」

 

先日 溜まりに溜まった
自宅の 袷帯達を仕舞う前に
アイロンをかけていて

ふっ と… もしかして
皆さん 知りたいかも?

 

と思い 今回 私が自宅にて
しております 帯のアイロンがけを
ご紹介いたします

 

 

写真のアイロンが古いのは
気にしないでください(;^ω^)

なんせ 20年近く前のモノで…(笑)

 

 

 

まず

1 使い古した手拭いに霧吹き 湿らせる
帯のアイロンがけ1
当て布は

洗張した胴裏 か
くたくたになった晒
使い古した手拭い が

帯幅にちょうどよいです

 

 

2 両手でよく揉んでなじませる
帯のアイロンがけ2
コレ大事です!!

 

 

3 シワのキツイところにおいて…少し手のひらをあてて馴染ませ…

帯のアイロンがけ3

 

4 中温でアイロンをかける(片手は帯を抑えて)
帯のアイロンがけ4
この時 必ず片手は
帯地を引っり気味に 抑えてください

キモノ文鎮がある方は
タレの方を 文鎮で抑え
左手で 太鼓山を抑えるように
すると 生地が縮みづらい です

 

また 温度は
素材によっても違いますので
アイロンの表示に 従ってください

 

 

5 出来上がり♪
帯のアイロンがけ5

そして

注意することとして

 

 

 

縫い代のところはアタリがでやすいので
アイロンはかけない
帯のアイロンがけ6

さらに
絶対してはいけないこと!

 

アイロンのスチームを使う
新しい布を 当て布にする
当て布を置いて 直接霧吹きをする
帯に 直接アイロンを当てる

 

 

 

基本的には
プロにお任せしたほうが良い のですが

どうしても 着る前に
出るところに シワを発見した時など
応急処置として 知っておいて
頂ければ お役に立てるかもです

 

 

また
汚れが付着しているの所や
モーレツに汗をかいた帯などは

 

アイロンをかけると 熱で
色素や汗シミが 定着してしまう場合が
ございますので

その時は 何もせず お持ちくださいませ

 

そして
箔 や 刺繍 の部分も
熱で変色する事が ございますので
極力 お避けくださいませね

 

最後に
羽二重 や 塩瀬など
テカリのでやすい生地 もございます

もし 試される場合は
十分にお気をつけくださいませ

 

テカリを直すことは
プロの補正屋さんでも 出来ませんので!

 

 

また 蛇足として

和裁士さん達は ご存知かと思いますが
ミニコテ板
この ミニコテ板 が
キモノのアイロンがけ には
とっても 便利

 

 

アタリのでやすい
袖口 や 袖底はもちろん
こうして
ミニコテ板 使用例
名古屋帯の お太鼓山にも
ぴったりフィット ♪

 

和裁道具も 売っている所なら
販売してると思うのですが…

探せない方は ご一報くださいませ

 

 

そろそろ 新しいアイロン

 

某フライパンメーカーの
コード付きが 欲しいのよね~

 

適度な重みと 布の上での滑り が
キモノ関連には ちょうど良い

 

のですよ

 

 

落ち着いたら やっぱり
買いに行こ~っと!

 

 

 

小宮 たつみ より


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