京都 今小路 あま宮 ブログ

「夏の 襦袢問題」

お客様より

 

夏場の お茶のお稽古に

「洗える絹」の長襦袢を
愛用しているのですが 洗う度に
丈が縮み 生地も ヨレヨレに…

お仲間では 化繊を
愛用してらしゃる方も
いらしゃるのですが

どうしてますか? と。

毘沙門亀甲 紬 単衣 八寸名古屋帯

2017.09.27の装い

単衣 紬 毘沙門亀甲 と 八寸名古屋帯

確かに 悩ましい...。

 

ちなみに 本日も
襦袢は「麻」です。

 

 

「絹」「麻」「化繊」

 

 

其々に

良さ と デメリット が存在し

 

また

其々の 素材の中でも

よいモノ そこそこなモノ が存在する

 

ってコトを前提に

 

其々の中 の
良いモノ同士の中 での
お話しをすると

 

ありとあらゆるモノを
自身で 試した結果

 

改まったお席以外 の
お稽古など 普段使いには

 

自宅でバシャバシャ洗えて
一番 涼しいのは「麻」

 

 

そして 麻 の中でも

そこそこ値がはる「平織麻」が
麻襦袢 平織麻
一番 涼しく お手入れも楽で
ヘタレも少ない

 

そこまで 値段出せない… って時は

 

「紋織麻」「絽麻」
麻襦袢 紋織

最近 縮みの麻も存在しますが
縮は 上記の麻達に比べ

下着にするには
空気が籠り 暑い

 

但し コレは
麻負けしない方 のお話し

 

 

麻負け 化繊負け する方は

「絹」

絹の中で おススメは
「紋絽」
絹襦袢 紋絽
良く云われる「正絹の絽」よりも

シャリ感があり 肌への
纏わりつきが 少ない

 

 

ただし!!
「麻」にしても「絹」にしても

 

 

自宅で
バシャバシャ ガンガン
洗いたいのなら

お仕立て前の

 

 

「水通し」が重要

 

 

通常 業者で「水通し」すると

 

せっかく 縮めても
仕上げて テンター(機械)を使用する為

伸びてしまうのです。

 

それが

良い とか 悪い とか

ではなく

 

そうなるってコト を
知っておくことが大事

 

 

だから お願いする時に

 

 

自宅で洗いたいので

出来る限り縮めて下さい とか

値段が上がっても良いので
出来れば 手仕上げで とか

 

一声添える

 

 

そして

仮に 手仕上げしたとしても
自宅で 洗った時に
全く 縮まないわけでは ない

 

ってコトも 認識しておきましょう

 

 

だから お仕立て寸法も
お仕立ての仕方 も

ひと工夫 します。

 

 

 

「化繊」は

 

一切気を遣わず
ポイっと洗え アイロンが要らない

というメリット がございます。

 

 

しかしながら どんなに
進化したとは云え

天然素材に比べれば
熱が籠り 汗が蒸発しづらく

室内 室外 と
出入りの激しい方には

個人的には あまり
おススメして おりません。

 

 

ただ 同じ場所で

「着て 動いて 脱ぐ」

といった

撮影の時や
公演で立たれる方

飲食店や旅館などで
働かれている方

お車の移動で
パーティーなどに
参加される方

お稽古場で着て
お稽古終わったら脱がれる方

には 抜群に良いので
おススメです

 

 

 

何が 良い 悪い

ではなく 自身が 

どんな目的で
どんな環境で 

着ているのかを 把握し

自分に向いているモノを選ぶ

 

 

 

 

詳しく 知りたい方
ご自分の場合を 知りたい方は

ご連絡ください。
個別に お答えいたします。

 

 

 

最後に もう一度

「平麻」の中でも
「絽麻」の中でも

「絹絽」の中でも
「紋絽」の中でも

「化繊」の中でも

品質によって 色々です。

 

そして

「海島綿」や「綿麻」にも

良さ と デメリット が

ございます。

 

 

水通しの仕方も
お仕立ての仕方も

其々なのです。

 

 

 

自身が 信頼できるお店を

どうか 見つけてください。

 

 

小宮 たつみ より


次へ 投稿

前へ 投稿

返信する

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

© 2024 京都 今小路 あま宮 ブログ

テーマの著者 Anders Norén