京都 今小路 あま宮 ブログ

「コーディネート to 色合わせ」

 

襦袢・着物・帯
そして 小物と

日々 どうやって
決めているの?

結構 多色なのに
スッキリしてるわよね。

 

と 最近ホントよく
お言葉を 戴くので

 

本日の コーディネートを例に
あくまでも我流の 決め方ですが
記してみたい と思います。

本場結城紬 正藍格子 名古屋帯 宝袋
まず 着物を決めます

 

本日は 寒の戻りで
寒かったので 「真綿系の紬」

その中で ここ数日着ていないモノ…で

「本場結城紬の正藍格子」

 

そして 襦袢

ちょっと よそ行き
なのであれば

霞ぼかし や 市松ぼかし
と云った おとなし目なモノを
合せるのですが 本日は

外出予定はなく 店舗のみ

そして 何よりも
どんよりとした 曇り空
でしたので

気分が 明るくなるように…で

「水色のカバ」

 

 

次に 襦袢 と 着物を着ながら

帯を 考える のですが

 

 

着ているキモノ に対して
合うと思われる 候補

ピンクの八寸
紫の八寸
紫塩瀬 更紗柄
黄色系の塩瀬 2種類
白地系の織り帯
等々…のうち

その日の気分や 用途に
一番 muchする 色や柄を考え…で
今日の 気分は

「グリーン系の 宝袋」

となるワケです。

 

 

この時 何気に
気にしているのは
襦袢の色との バランス

 

 

もし ココで
襦袢を 濃地の緑を
持ってきてた とすると

宝袋の帯は 負けてしまうので

もう少し 濃地の
帯を 持ってきてたでしょう。

 

ですが 本日選んだのは
白場のある 水色襦袢
でしたので

色の 濃度を揃え
コチラの 宝袋の帯

 

 

と なり
そうしますと

このような 後ろ姿が完成
するワケでございます。
本場結城紬 正藍格子 名古屋帯 宝袋

そして 帯を巻ながら
小物を 考えてゆくのですが

 

今日は 曇り空で
部屋の中も どんより…

このままだと 暗くなるので
手持ちの 帯揚の中で
明るい色 を考える…

 

ピンク?

気分じゃない

鶸?

馴染み過ぎる

水色?

襦袢も水色で too muchi!

たまご色?

悪くないけれど
今日の気分には 明るすぎ

薄鼠?

コチラも 悪くないけれど
顔が沈む

 

 

と 幾つか
想像しているうちに

あっ!!

「黄色 に 薄鼡の暈しがあるじゃない!」

と 云った具合

 

 

そして 帯揚げを
掛けながら 帯締めを想像し...

 

候補の色の 代表格を
手に取り 鏡の前へ

 

たまご? 鶸?
馴染み過ぎ

赤耳の白? 濃い紫? 紺?
キツ過ぎ

藤色?
ボケ過ぎ

白ベース?
抜け過ぎ

 

オレンジ 鶸 白のぼかし?

「意外と 良いじゃない!!」
小物の色合わせ あま宮
となるワケです。

 

 

 

何度か 記載させて戴いたコトも あるので

お聞き及びの方も 多い
かとは 存じますが

 

全て 合わせてゆく時に
共通しているのは

 

 

選んだ色の中に 潜在的に存在する
ベースの色味を 合せる

ってコト と

 

全ての色の 濃度を合わせる または

 

着物 と 小物 とか
襦袢 と 小物 とか
襦袢 と 帯 など

どれか 2つの濃度を
合せたら あとは

色の濃度を 抑える

ってコト

 

 

また、逆に
1つだけ 濃度をあげた場合は

他のアイテムの 色の濃度を
全て 抑える

ってコト ですかね。

 

 

 

着物は あくまでも
「着るモノ」ですので

着る方の お顔が入って
初めて 完成致します。

 

 

事前に 小物まで
ご用意する場合は

ご自身が 思っている色と
もう一色 明るい色

派手かな?くらいの色を
当日 手元に
ご用意戴き

鏡を通して
ご覧になってみて
くださいませ。

 

 

そして

お顔映りの良い方を
お選び戴くことと

おススメいたします。

 

 

また 感性は
人其々 ですので

私の コノ考えが
全てでは ございません。

あくまでも 参考までに
して戴けたら 幸いでございます。

 

 

小宮 たつみ拝


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