月曜日の夜、銀座からお越しになられたお客様と一緒にお出かけ。
向かった先は、もちろん我らがオーナーが通いなれた宮川町。
「まつおか」さんで美味しいお食事と美酒を戴き、宮川町の風情ある石畳道を歩いて
向かったのは先日もお化けでお世話になった「花傳」さん。
二階のお座敷で舞妓の「小梅さん」と楽しくお話ししていると、他のお客様のお座敷を終えた芸妓の「小扇さん」が駆けつけてくださりました。
「お兄さん。折角なので、さっこうさんお呼びしても宜しいですか。」
「さっこうさん?」
????
さっこうさんって方いたっけ???
お会いしたことあったかしら??
頭のなかで「????」となっている私をよそに、我らがオーナーは慣れた感じで「おぅ~呼ぼう♪呼ぼう♪」とご快諾。
しばらくすると、舞妓さんとも芸妓さんとも違った雰囲気を纏った美しい舞妓さんが現れました。
お名前は「菊志乃さん」
なんでも「さっこうさん」とは、舞妓さんが襟替え(芸妓さんになること)前のほんの僅かな期間にのみ結うことが許される髷のことで、「先笄」と書くのだそう。後の真ん中から下がるお髪がわかりますか?
髪を「先笄」に結い黒紋付きのお振り袖にだらりの帯、歯にはお歯黒を付ける。これが舞妓さんとしての最後の姿になるのだそう。
そして、この期間にのみ舞う事が許されているという舞「黒髪」を披露してくださいました。
幾度か「黒髪」を拝見する機会はございましたが、さっこうさんの舞う黒髪はまた特別なモノに感じました。
さっこうさんの特別な時間
御一緒させて戴けたことに感謝です。
三女より