京都 今小路 あま宮 ブログ

「この柄ってアリ?って迷った時」

本日の京都 は
午後より 降水確率60%

と いうことで

柔らかモノはやめて 紬

隼人紬 宝袋の名古屋帯

先日ご紹介した

四万十川の桜で染めた隼人紬

縮緬地の宝袋の名古屋帯

を 合わせました。

宝尽くし文様って

一部の世界では

「お正月やね~」

と言われてしまうのですが

個人的には 弔事でなければ
良い!と考えております。

もちろん
全てがOK というワケでは

ございません

地風や 図案の分量

金や箔の使い方

刺繍の分量など

重たくなればなるほど

それは「ハレ」の日に用いるべき

と考えますし まして紬には…

そして
着て行く場面にも

よりますよね

「お正月やね~」と

決めごとのある方々が
いらっしゃる席

とわかってて わざわざ

締めていく必要もございませんし

お見舞いなどに 伺う時にも

違う と思いますし

観劇の演目によっては 場違い

に なる時もございます

普段っぽい図案 だから

といって 何処にでも

いつでも 締めて良い

というワケではない のです。

でも それは

お洋服でも同じこと

神社仏閣には

ノースリーブでは 行かない

とか

裸足で靴を履いてるとき は

靴を脱いで上がる際のマナー として
靴下をもっておく

とか

慶弔事に つま先や踵の開いた靴を履かない

とか

割烹やお鮨を食べに行くのに
香水プンプンで行かない

とか

良いとか悪いとかではなく

大切なのは
それをしたら

「相手が、周りがどんな気持ちになるか」
「ご自身がどういう人間でありたいか。」

という事だと思います。

先日も とある立派な劇場で
隣のご年配のご婦人が 終始
靴を脱ぎ 足の裏を

完全に私に向けて
足を組んでおられました

綺麗な格好をされて お化粧をして
オシャレされてきてたのに…

ずっと 座りっぱなしだと
膝下が冷えてしまったり
しんどくなるんだろうなぁ~

という想像は つくので
お気持ちは わからなくはないの

ですが 残念でした。

お着物も お洋服も
お化粧も 香水も

どんなにその場の

コーディネートが 完璧だって

オシャレだって

大事なことが欠けてたら
オシャレではない と思うんです。

相手を 周りを
不愉快にさせることない範囲で

好きなモノを身に付けたり
コーディネートするのは

存分に楽しんだら良い!

と思うのでした。

ちなみに前柄は こんなカンジです
名古屋帯 宝尽くし

あま宮 三女こと
小宮 たつみ より


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2 コメント

  1. Amamiya 2016-11-22

    ありがとうございます。名入りの意図に気づいて戴けて。 「なんかね。なんか」って思うんです 笑 
    ホント嬉し~い!! またゆっくりお話ししましょ~ね♪

  2. 小山 里菜 2016-11-21

    尊敬です!
    いつもこころ楽しく、そして「素晴らしい」と思いながら拝読してますが、
    この内容ときに「あえて」の名前を入れた心意気に、
    思わず「拍手」の気持ちでコメントさせていただきました。

    前回の「雪輪」の文章も共感しきり。

    「花と競わず、花に添う」という、
    幸田文さんの着物への言葉がずっと好きだったのですが、
    その姿勢と通じる思いを感じて・・・。 長くなってしまう(笑)ので、また。

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