「雨コートのはなし」

本日は 全国的に
雨模様 みたいですので
雨コートのお話 をすこし

着始めの頃は
雨の日は着ないから！っといって
必要なくても
着る場面が増えてくると

大事な日に限って

雨だったりして
無いと困ってしまうもの

ですよね

身丈がしっかりないと
目的が果たせない ですし
母ので…

というワケにも まいりません

そこで

雨コートを必要とするときって
どんな時か考えてみます

一日中 雨が降っているなら
最初から最後まで着ていられるので
良いのですが

実際には もしかして
途中で 雨になるかも？って時
多くはないですか？

そう考えると
生地の必須条件は

1．防水
2．軽い
3. かさばらない
4．雨に濡れて急いで折りたたんで
袋に仕舞っても シワにならない
5．雨が降ってなくても素敵に見える

1～4までは
昔の西陣の雨コート地が素晴らしかった♪

昭和50年代前半頃までは
可愛いデザインもいっぱいありましたしね

ただ 年々雨コートを誂える方が減り
生産数が減り 機屋さんの収入が激減し
新しい紋紙が作れなくなる…

そうなると「5」が難しくなりました

そんな 困り果ててた時に

出会ったのが コチラ

洛風林さんの しじら織 防水コート地

薄藤グレーに シルバーのライン

でございます。

この素材 ご存知の方も多いのでは？

社長さまが女性

という事も あるのでしょう

着る人の事を考えた

1～5 の条件を全て満たしてくださった
優れもの！ でございます

「5」が大事なのですよ！
「5」が！！！

全身覆われますからね

コチラの生地でしたら

雨が降ってなくても
ロングコートとして着用 できますもの♪

他にも

卵色や水色といった 淡いお色 から

焦げ茶 墨黒といった 濃い地まで
幅広くございます

因みに 私のはこんなカンジ

薄灰地に 黄色のライン です

形は　以前
お客様からお持ち込みで
お仕立てをお願いされた時に

とっても機能的な

すばらしい形状でしたので
お許しを戴いて それを元に

さらに 自分なりに改良した
ものでございます。

通常の着物衿コート との

最大の違いは「衿」

一番濡れがちな 霧雨対応で
衿後ろも 着物の衿巾より
少し高めにし

衽つけも かえ
着物が全く出ない デザイン

に なっております。

雨の日の着物は タダでさえ
荷物が多いので 傘を持って
襟元をかばう余裕など
無いからです

もう一つの理由 は
中の着物との色のバランスを
考えなくて良い！ということ 笑

他にも　裾とか
脇とか　紐とか
紐の位置とか

お仕立ての工夫がいっぱい♪

よくある形のまま

仕立ててしまうと

着用頻度が多すぎて 私の場合

対丈のモノは 1シーズンも
もたないのですよ…

現在でも 身幅のバランスなど
色々と研究中で 実験中でございます。

お誂えになられるのであれば
皆さまにおかれましては 恐らく
一生で一枚の雨コート ですもの

こだわりませんか？

気になる方はお気軽に
お問合せくださいませ。

小宮 たつみ より