単衣用に誂えました
重めの附下のご紹介です
非常に分かりづらい
のですが
濃紺地でございます
生地は 少し
楊柳がかった
さらりとしつつも
良質な艶が現れる 変わり無地
地色は 写真のように
お日さまが当たると
濃紺なのが分かる
のですが
直で生地をご覧戴くと
いわゆる 藍下と云われる
の印象の方が近いかも知れません
そこに 露芝と楓を
大胆かつシンプルに配置し
ポイントとなる楓に
紫と鶸の色を挿し
露芝や 楓は
金で 繊細に括って戴いて


メインとなる柄 には
ぼかしのイメージ で
縫いつぶしの刺繍
を 入れました。
重めの附下
と申しましたが…
下記の写真をご覧戴くと
お分かりのように、実は
ほぼゞ 訪問着
なのでございます ^m^
後ろ姿イメージ ↓
最近では
単衣を着るのが早まり
先は 4月後半~6月
後は 9月後半~11月上旬
ですが、
その時期は とても暑く
しかしながら
袷の時期でもございますので
そこまで薄色の単衣だと
何となく着づらいし…
そして、できれば
春単衣・秋単衣と着てから
お手入れ出したいから
あまり汚れが目立たない方が嬉しいし…
っとなると、
色は 濃紺 で
爽やかも欲しいので
糸目をふんだんに使って…
春単衣でも 秋単衣でも 通用し
季節感はありつつも
帯次第で 礼装にもなり
観劇などにもゆける文様…
…と云うコトで
『露芝と楓』
↑
楓には
長寿や立身出世
世渡りが上手く幸せになれる
っと云った意味が
昔から込められておりますのでね
そして、
赤を挿してしまうと
どぉーしても 秋が強くなり
春に着づらくなりますし
鶸だけですと 今度は
秋に着づらくなりますし
なので
あえての “紫” にし
にほい を出しまして
帯や小物次第で
その時の季節感をプラスし
楽しんでいただこうかと
思った次第でございます。
濃い地 だからこそ
表現できる
糸目で魅せる 華やかさ
と
そこはかとない女性らしさを
お楽しみいただければ嬉しいです
そんなに枚数を必要としない
単衣の礼装 だからこそ
とびっきりの洒落感と
格を併せ持ったモノで
お手元に いかがでしょうか
お気軽にお尋ねくださいませ
小宮 たつみ より