以前 メールにて
お問い合わせくださいました
お客さまと お話ししている際に
「オンラインショップ はないのですか」
との ご質問があり、
個別には対応しているのですが 思うコトあって
オンラインショップは していないのです。
と お話ししたところ
オンラインショップがあれば
価格がわかるので 買える範囲かどうか
そこから 悩めるのですが…
blogをみて 素敵だな♪ と
思う度にお値段は?
と お伺いするのは 気が引けて…。
と 正直な胸の内をお話しくだいました。
確かに…弊店へ お越し戴いたことが
無い方にとっては
ソコが一番の 不安要素
…なのかも!?
と 気づかせて戴いた次第
そこで その時
お返事した メールの文章を
下記に 抜粋させて戴きます。
かなりの 長文なので(笑)
お時間がございます時に
ご参考にして戴けましたら
幸いでございます。
また 何かご不明な点がございましたら
いつでも 何なりと 遠慮なく
ご連絡くださいませね。
お役に立てるコトがございましたら
幸いでございます。
小宮 たつみ 拝
― 前略
なるほど!それは
ごもっともなお話し
失礼いたしました。
大体で申しますと、、、弊店のは私が
着ているモノ を含め
「良いな~」と思うと
「小紋」で 反物価格が
20万円前後~
手が込んでくる(型紙枚数が増えるなど)と
30万円台~
作家さんになると
60後半~70万円台~
九寸の帯も
大体「良いな~」と思うと
19万とか20万円とか…
柄が重たくて 仕事が多いと
20万後半~30万円前半くらい
ブログに良く出てくる
草木染め 手織りの九寸は
柄の重たさにも よりますが
20万円前半~
紬だと
本場結城紬や 泥大島などは別として
大体 20万後半~30万円台
が多いですかね。
緯経絣とかですと
40万円台~ かなぁ…
小千谷縮 だと
機械織の大量生産品で
5~6万円くらい~
ちょっと数が少なくて
糸も良くての機械織で
10万円台~
手織りで 20万円台~
その他では
附下で 「いいわ~」って思うと
40万円台前半~
袋帯で
30万円台前半から60万円台後半
かなりの逸品モノで
80万円台くらい~
訪問着で
60万円台~
と云ったところでしょうか。。。
もちろん 掘り出しモノで
中には 10万前半や 10万切って
ご縁頂ける 着尺や帯も
かと思えば とびっきり手の込んだ
7桁を超える逸品ものも
ございますけれど
メインは、上記金額くらいだと
思って戴けると良いかも です。
絹の品質
仕事の良さ
まじめさ
出来の良さ
着心地
と云った所と 価格のバランス
からすると
「絶対に変なモノは掴ませません」
っていうのが ぶっちゃけたお話しで
そうすると そのようなこだわり
を持って 仕事をしているモノは
仕事の工程からしても
だいたいこの位の金額 になってしまうのです。
― 中略 ―
また 例えば
お稽古着で着たいから
そんなに高くなくて 私が見て
コレなら良いんじゃない?って思うもの
10万前半でな~い?
なんてご相談を 受けるコトもございます。
そして逆に コレに合う
とびっきりの 逸品モノを探して!
という ご依頼もござます。
そんな時は
お任せいただいて 私がコレなら!って思うものを
何点かご覧頂きます。
正直 世の中で販売されているのは
「??? この仕事でこの価格か?」と思うモノも
残念ではございますがございます。
ただ、良いモノを適正価格で
ご提案してくださっているお店も
いっぱいございます。
でも その価値観ですら
人其々…なので
皆さまには
袖を通す 通さないとは
別の話で まずは
色々とご覧頂き 触れて戴き
ご自身の眼を養い
ご自身が好きと思う
ご自身の価値観に合うモノを
ご自身の価値に合う店を
見つけ 信じて戴くしかない のです。
最後に
皆さまより 着物を少し前から着始めて
散々失敗してきた人間として
皆さまが 悩まれた時に
思い出して頂きたいのは
「値段で 決めない心を持つ」ってコト
着物着始めだし
私なんてまだ早い…とか
この位の金額なら 便利そうだし
合せやすそうだし
買っても良いかも? って思って
ご縁したモノは
時が経つにつれ
良いモノを手に入れて 袖を通した時…
なんだか 袖を通す気にならなくなり
行き場を失うことがございます。
着物は洋服と違い
何故か捨てられない(笑)
それならば グッと我慢して
まずは 「素敵♪欲しいな~」って思い
ちょっと頑張れば 買えるかも??
一回買うのを我慢すれば買えるかも??
ってモノを 大切に
順番にご縁されたほうが
長~く 沢山着たりして
結果 安上がり と云うコトがございます。
これは あくまでも私の経験談ですが…
― 中略 ―
いつか 一度お会いして
反物にも 触れて戴いたい
いつか そんな日が来ますことを
願って…。