兼ねてより 妄想しお願いしていた
染帯 のご紹介です。
塩瀬の染め帯「和綴じ本/神坂雪佳より」
実は 以前ご紹介した 「帆船」
よりも前に 取り掛かりはじめてて
帆船よりあとに 出来上がると云う(笑)
想いとしては
帆船と同じ使い勝手 で
附下くらいまで 締めれて
季節問わず 合わせ易くって
観劇やちょっとしたお席まで 使える
古典柄の代わりなるモノで
見る人が 思わず
吐息を漏らしてしまう帯 w
構図として 「和綴じ本」にしたくって
中の絵は あとから決めました。
和綴じ本に似合う絵…
どんな方のが 素敵かな…
と 悩んでいると
奥から とっても貴重な
神坂雪佳の画集が!!
持ってるあたりが 流石!!
なんですけれど
あまり趣味性が高くならない絵 で
どこか雅で 凛として
締めていても 自然で…
と お太鼓の三つの作品を選び
前柄は シンプルに
植物だけの絵から チョイス
絵のどこをどう切り取る か…
どうやって染めてどこを刺繍したら
絵の持つ雰囲気を 壊さず
帯として成立するか…
幾重にも 打合せを重ね
やっと 出来上がりました。
近づいてみて 戴くと
職人さん達の 仕事の細かさが
お分かり戴けるかと…
藤にも こっそり刺繍
垂れ下がる柳 は
白糸目のあと 更に
色糸目で描くという…
そうすることで
繊細なのに 力強く優雅な
神坂雪佳の世界 を表現
も~緻密過ぎて たまりませんコトよw
いかがでしょう。
小宮 たつみ より