京都 今小路 あま宮 ブログ

「お手持ちの白生地 から」

過日 

お客さまより

 

実家の箪笥に眠る白生地 を

どうにかしたい

 

と、ご相談戴き

別誂えさせて戴きました

お品モノ達 をご紹介

1つは

昔懐かしひげ紬地 を

単衣の附下 に

 

もう1つは

綸子の紗綾取草花地 を

袷の道行 に

お預かりした白生地 から

どうしてこの二つになったか?

と云うと…

お客さまの今 足りないモノ と

 

お預かりした生地が 

今のモノとして

古めかしくならず

ちゃんと成立し、お好みに沿い

重宝するモノになる こと

を 考えたから。

着用場面 は

お茶会やパーティー 

と云うよりは

観劇や 内輪の会

今足りないのは

袷の道行 と

単衣の附下

 

そして

 

植物に携わるお仕事 を

されているので

植物に関連した柄

そう考えた時には

綸子の生地は 単衣の附下

と云うよりは 

 

濃地にして 道行にした方が

出番が多そう でしたし

逆に ひげ紬は

ロウケツで染めて

単衣の附下 にした方が

ひげの良さがでそう

ってコトで 早速

図案を一から起こしご提案

そして 単衣附下は

手持ちの帯色に合うように

 

道行は 手持ちの

袷キモノ達 に合うように

&

長年仕舞い込んでた生地難 が

目立たないように…

 

ってコトも考慮して

お客さまの雰囲気に 

似合うお色を ご提案

させて戴きました。

道行の方の生地 は

実は

織傷がかなりあったので

 

染める前に ひたすら

下処理をしております が

 

染め上がりは 

染料溜まりも出来ることなく

綺麗に染まりましたよ

そして 遂に先日

 

お客さまの元へお納め

させて戴きました。

お客さまも とっても

喜んでくださって

 

今から 纏うのが楽しみ♪

っと

皆さまも もし

お手元に 白生地が

残っていたら

 

まずは お気軽に

ご相談くださいませね

何かしらに

生まれ変わらせることが

できるやも知れません

小宮 たつみ より


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