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「雨の日の キモノ選び」

 

 

雨の日 どういう基準で
着るモノを 選んでいるのか

 

 

良く ご質問を戴くので
私の場合を お話ししますね。
綿ちぢみ 絵羽 伊予紬八寸 夢訪庵

まず

晴れの日しか 着れない
縮系や 鬼シボ縮緬は 除外して(笑)

 

 

1.その日の 行動を考える

a) 観劇やお食事など ちょっとしたお出かけがある
→ 附下以上 もしくは 飛び柄小紋 レベルを着たい

    b) 取引先へ 打合せなどの外出がある
→できれば 柔らかモノ か 良質な織モノ
カジュアル過ぎないレベル にしたい

    c) 来店予定が決まっている
→その方に 合せた装い

    d) 店に 終日居る
→家着にならない程度 の品位は欲しい

など…

 

 

そして a)ならa) b)ならb) の中で
何が手持ちにあるか 想像しながら

 

2. 一日の 雨の動きを見る

a) 終日 ザーザー降り
b) 移動時間に まともに降りそう
c) 移動時間は 比較的マシそう

 

 

そこで 初めて
組合せを 考えはじめます。

例えば...

 

 

《1-a で 2-a の場合》

1-a の中でも 比較的
雨に強そうなモノ はどれか?

それに 合う帯は あるのか!?

 

キモノがあっても 帯が無ければ
帯を中心に

この帯とあうキモノ の中で
比較的 雨に強そうなモノは どれか?

 

と 云った具合

 

 

勿論

替えの 足袋 と 足袋カバー
雨コートは必須で

 

履物は

移動時 まともに降りそう なら
爪皮のついた「雨草履」

 

で 必要あれば

履き替え用に「晴れ草履」持参

 

移動時間 比較的マシそう なら

 

裏が ゴム貼りの

「晴雨兼用草履」

と いったところです。

 

 

 

そして 最後に
小物を 決めます。

 

 

 

で 実際本日は!? と云うと

 

 

終日 店

出勤前に 歩いて郵便局

来店予約 は
お取引先以外は 無し

 

 

秋雨が 戻り
気温も 低め

移動時間は 行きも帰りも
小雨~中雨 な予報

 

 

なので 選んだのは
絵羽綿ちぢみ 室町の加納 伊予紬八寸 夢訪庵
絵羽取りの 綿ちぢみ
昨日 締めていた
伊予紬の 八寸名古屋帯

 

帯は おひとりさま掃除なので

多少 濡れても目立たない
芯ナシ帯 という選択

 

 

小物は

オリジナル帯揚げ「瑠璃(るり)」 に
白地に 片矢羽根の 御岳組

 

草履は 晴雨兼用

と なりました。

 

 

 

本当は ルールづけて
もっともらしい 理論を並べ
記載したほうが

分かりやすく
安心されるのかも
知れませんが

 

 

雨の日に 限らず
どんな 日も 正直な話

 

第一礼装
ド・フォーマル 以外は

時 と 場所
目的 立場
その日の お天気
周りの方などで 変動するモノ

 

こうでなくてはナラナイ

と 決めつけることなど
本来は出来ないハズ なのです。

 

 

 

ですから 私の毎日を

と云っても たいした毎日ではなく
どちらかと云うと ツマラナイ日常
では ありますが(^-^;

 

こうして 記載することで

 

皆さまも一緒に
着たつもり になって戴けたら

ご自身の中の コーディネートの

「引き出し」も増えて

 

そう云えば

あんな時 あの人
こんな風に着てたな と思い出し

 

何かの折には
お役に立てて頂けるのでは

 

と 思う次第でござます。

 

 

 

 

また 一度でもお会いし
お人柄を 存じ上げている場合のみ有効で

実際に日々 させて戴いてるコトとしては

 

 

今度 こんなのがあって

アレかアレを 着ようかと
思っていて どう思う?

その場合 帯は? 小物は??

 

 

と云った ご相談を
24時間体制で 受けております。

 

 

 

 

皆さまも もし
お困り事が ございましたら

遠慮せず ご連絡くださいませね。

 

 

おひとりで悩まれる よりは
何か 妙案!? が

生まれるかも(笑) ですよ。

 

 

 

 

そうそう 最後となりましたが

10月12日~ の
『冬支度』展は

そんな 私の経験を踏まえつつ

 

 

皆さまの

こんなん着たい!
あんなん着たい!

こんなん 欲しい!
あんなん 欲しい!

こんなん 必要!
あんなん 必要!

を 自分のコトとして想像し

 

「冬」に特化した 品揃えと
させていただきました。

 

 

 

ぜひぜひ お足を
お運び戴きまして

あま宮の世界観を
楽しんで戴けましたら
嬉しく存じます。

 

 

 

小宮 たつみ より


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