お江戸出張 残り2日となった朝
移動していると 急に
前坪が へんな感じ…
ヤバっ(笑) 緩まったか!?
抜けそうだ…
とりあえず 銀座まで行ければ
なんとか 乗りきれる
「頼む~ それまでもって~」
そんな 想いも虚しく…
駅に着き 歩いていると
まもなく
前坪は切れ (笑)
一歩も歩けなくなり(>_<)
さて…
時代が時代なら
通りかかった 殿方が
貸してみな!っと
恋バナでも 生まれそうな
シチュエーション ですが…
ココは 銀座のド真ん中
平成も終わろうって時代
助けてくれる殿方など
おるはずもなく(笑)
オバちゃん 独り
取り出したのは 手拭い
口にくわえ
歯で 切れ込み入れて
手で ビリぃ~
壊れた前坪の 代わりに
鼻緒に 通して
後ろで縛る
あと 数百メートルだったので
細かい処理はせず
布端は 出たまま(笑)
お江戸時代から お世話になっている
五代目当主 の所へ
とりあえず 次の予定まで
あまり 時間もございませんし
麻紐は 既に
切れておりましたので
挿がっている 新しい草履を
挿げ調整と云う名の
ほぼほぼ 挿げ直し(^-^;
で マイサイズに
「銀座なら 電話くれれば行ったのに」
笑笑笑
「コレ 自分で 直したの!?」
笑笑笑
「イマドキ ここま出来る人 いないよね」
笑笑笑
なんて 突っ込まれながら
あっという間に 出来上がり♪
久しぶりに履く
江戸前草履の 履き心地を
楽しみながら
何事も無かったかのように
次の 目的地へ 向かったとさっ。
皆さまも キモノを着る時は
昔ながらの 端の縫っていない
手拭い
持ち歩いてくださいね~(笑)
何かと 便利ですよ(笑)
ちなみに…
今回みたいに 鼻緒が切れるのは
決して 履物屋さんが 悪いワケでは
ありません。
私の着用頻度 から考えたら
当然の結果であると 同時に
今でも 本麻紐にこだわって
作られている と云う証
でも あるのです。
そこの所 くれぐれも
誤解の無きように…
小宮 たつみ より