京都 今小路 あま宮 ブログ

「正藍のキモノ 気をつけるコト」

 

久しぶりに スッキリとした
お天気の京都

 

兼ねてより

 

晴れたら着たい!

と思っておりました
夏帯 網干 絽小紋 磯辺文様
変わり絽の 小紋 磯辺文様 と 網干の帯

 

コチラの着物は
正藍なので ちょっと
着るのに 神経を使います

 

まず 正藍というのは

 

「色落ちします」

 

が大前提  のお着物

 

 

 

もちろん お仕立て前には
藍止めを 致しますけれど

落ちない と云うワケでは
ございません。

 

 

 

どんな時に 落ちやすいか

1. 擦れたりした時
2. 湿った手など 濡れた時

 

 

では どんな場所に
色が移り易いか

・ 襦袢
・ 足袋
・ 草履の鼻緒
・ 帯揚げ
・ 帯締めの脇(振りが擦れるので)
・ 帯の前腹 ひと巻目と天地
・ 帯の枕と背中が接する面

 

 

 

そこで 着る時に気をつけるコト

 

・ 湿った手では触らない

・ 雨が降りそうな日は 避ける

・ 日中なるべく外を歩かず
電車 バス タクシーなどをフル活用
(汗を極力かかない工夫)

・ 白っぽいバッグ は合わせない

・ 帯や小物も 真っ白は避ける

という事で
絽小紋 正藍 磯辺文様 夏帯 網干
帯揚げは 藤色縦暈し
帯締めは 夏の変わり組

草履は 抹茶色

 

 

「???」

 

 

「帯 白っぽくない?」

と お思いの皆さま

 

 

そうなんです

 

 

真っ白では ないのですが
薄水色地 … 私の場合

 

整理屋さん…
湯のし や 湯通し
色止め など

お仕立て前の
反物を整理してくださる方の

腕が良い のは
もちろん なのですが

 

 

帯を緩く締めてる事も あってか

帯板を 着物に一番近い所
に入れるからか

肌に晒を巻いているから なのか

 

そこまで 色が移りません
(は結構 有効な気がしております)

 

 

また
先ほど記載したように
帯で 色が移るのは 内側

そして
いつも同じ位置 = 隠れる場所 が
当たるので

 

気にしません (^-^)

 

 

仮に
色移り したとしても

その後 自身で全く
弄らなければ

シーズンオフの シミ抜きで
落とせます

 

 

ただし! 早めに出してくださいね

 

そして 出す時は必ず

「正藍です!」と伝えてください

 

ひと目見て 正藍だと

判断できない 方も

残念ながら いらっしゃるので…

 

 

 

また
長襦袢 や 足袋は
どうしても 多少移るので

帰ったらすぐに
洗います

良い石鹸 と アイテムが
あるんです ^m^
…っと この話は また後日 ♪

 

 

そして
帯揚げ 帯締め は
基本 諦めております

落ちたら 落ちた時

ですから
真っ白だけは 避け

コレなら良いかぁ…と思えるモノ

を合わせます。

 

 

 

着付けの際も 最小限の手数で
着てあげられれば 良いのですが

なかなか 慣れないと難しいですよね

 

 

なので 着付けに手間取った際には

 

帯を触る前に一度 手を洗う事を
おススメいたします

 

帯が正藍の場合は 帯枕をして

帯揚 帯締めを触る前に
一度 手を確認してみてくださいませ

それで 色が手に
ついているようであれば
面倒ですが 一度

手を洗ってから

続きをしましょう

 

 

 

ここまで聞くと 面倒…

ですが

 

 

正藍 には 正藍にしか出せない

色の奥ゆき と 優しさ

枯れるまで 育てる楽しみ ♪

がございます。

 

 

もし

素敵だな って思う

正藍のモノ達に 出会った時は

ぜひ いま書いた事を
思い出して 安心して
チャレンジして戴けたら

嬉しいです

 

 

 

 

小宮 たつみ より


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