結界石って ご存知ですか？
そう 日本のお庭に
良く 置いてある
紐で結ばれた 石
「この先 入らないでくださいね」
の印
呼び方まで 知らずども
こんな石が
行く手を 塞いでいたら
なんとなく
「入っちゃイケないんだな」
って 日本人なら
何かを感じる。っと そう
勝手に 思っておりました
だって
「モノを跨がない」
って 育ちませんでした？
でも 違いました。
先日 遠方よりお越し頂いた
お客さまと
下鴨の 宝泉さんへ
伺った時
お越しになられた
お客さまへと
解放してくださっている
お庭の入り口に
飛び石の上以外は
苔が痛むので
歩かないでください。
と 注意書きもあって…
中に入ると
橋の上に
年少さんくらいな 男の子
橋のたもとに お父様
そして その男の子は
いい？いい？
飛べると思う？と云いながら
親御さんの やめなさい。の言葉も
聞かず おもむろに
枯山水の川に 配置してある
小さな 置き石に
飛び移ったのです。
その石の 上には
やっと 育ったような「苔」
思わず 「あっ」と
声が出てしまった私に
気づいた 親子は
「もう こっちへ来なさい」
と その場を立ち去り
その 跡を 進んでみると
先ほどまで お子さんが
乗っていた橋のたもとには
最初の写真の
「結界石」
悲しい…。
他所は 他所
ウチは ウチ なので
気にしなければ
良いのですが
美味しいモノとか
美しいモノとか
そういう前に
身につけなくてはいけないモノ が
あるような気がする と
思う 今日この頃なのです。
小宮 たつみ 拝