京都 今小路 あま宮 ブログ

「夏の 附下」

夏の附下 って

出番は少ないし…

でも

いざと云う時 に

無いと困るし…

どうせ持つなら

あらゆるシーンを カバー

してくれて ありそうで無い

素敵な附下 が欲しい…

と あれやこれや 考えながら
とある月初に いつもの

室町をパトロールする 三女

鳥の子色に 朱や金といった

正統派な 上品で格式高い訪問着 などを

得意とする染屋  Iさんを訪れた時

ある図案の一部が 目に留まり

閃きます!

そして

「御社の得意な鳥の子色と朱を使わずに

 できるだけ 金を少なく
その品格と格式は そのままに

しながらも あま宮らしく

スッキリとして 大人で
でも どこか チャーミングな

雰囲気が香る 夏の附下を

この図案の この部分を使って

作ってください!」と

いきなり 無理難題を

言い放ちました。

Iさんが お作りになられてる

既存の作品から 少しずつ

アイデアを頂いて 一から

制作をお願いし

待つこと一ヶ月ちょっと

ro-tsukesage-namichidori-zuan
描いてきて くださった

図案の配置を
あーでもない こーでもない

と 偉そうに

さらに修正をお願いし

地色はもちろん

図案の中の色を決めて

さらに 待つこと一ヶ月ちょっと

つい先日 出来上がってきたのが

こちら

ro-tsukesage-namichidori-ap
淡~い 白緑と青磁の間の

微妙なニュアンスの

透明感あるお色目に

波や舟など

水を連想させる文様の入った丸と

千鳥を 飛ばしたお品です。

この 微妙なお色を

透明感を保ったまま

良く染めて下さいました!

感謝でございます。

大人になり過ぎないように

柄の下に 市松を配置

していただき

市松濃淡 だけでは

華やかさに欠ける 気がするものの

夏なので 金はあまり

使いたくないし…

ということで

所々に 淡い優しい黄色を

配置させて頂きました

お仕立てすると

衿~肩~袖と

全ての市松が 繋がりますので

ある意味

附下という名の 訪問着ですね♪

ro-tsukesage-nami-chidori

お召しになられたら
とっても美しいだろうなぁ~

どなたの処へ嫁ぐのかしら~

今からとっても楽しみな 三女でございます。


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2 コメント

  1. Amamiya 2016-06-02

    こんにちは。夏の附下や木綿お気に召して頂き嬉しいです♪ありがとうございます。

    ドラマの衣裳ですが、
    今回は一部お手伝いさせていただきました。
    またお時間ができた際にはぜひ、お店にも遊びにいらして下さいませね。

  2. 堀田典子 2016-06-02

    こんにちは。
    夏の附下、丹後木綿どれも素敵、さすがあま宮さんって感じです。

    京都に行ったらお寄りしたいと思いつつ、毎日忙しくしております。
    4月初め、北野をどりを観に行きましたが凄い雨降りと時間もなく名古屋に帰ってしまいました。

    東京のご案内も頂いておりますがなかなか上京するに至りません。

    今回、ふたがしら2のロケが始まっていますが、今回もあま宮さんは衣装の担当されていらっしゃいますか?

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