京都 今小路 あま宮 ブログ

「単衣 お手入れのタイミング」

 

いよいよ 今日で六月も最後
明日から 薄モノですね

 

 

ところで 単衣の着物って
どこのタイミングで

お手入れに出したら良いの?

 

 

と云うご質問を 戴いたので

毎日着て過ごしている 私の場合を
お話いたします
単衣 生紬 自然布 科布
基本的には 全て

 

9月の単衣が終わってから

 

です。ただし 薄色などで

衿や袖口汚れ が酷いモノと
6月限定柄 などの着物は

 

7月に入った段階で
衿・袖口汚れのみ の
お手入れに出しています。

 

 

 

皆さまの場合 恐らく

六月の単衣のタイミングでは
一着あたり 1・2 回の
着用かと存じますので

 

 

よほどひどい汚れが無い場合は
しっかり 風通しだけはして
9月の着用後

 

もし 次いつ着るかわからない…
たぶん秋は着ない と云うのであれば

汗抜き くらいは

出しておいた方が良いかもしれませんね

 

 

 

 

ここで少し 洗いついてお話し

 

 

よく聞く 「丸洗い」とは

洋服でいう ドライクリーニングの事

 

 

なんとなくスッキリはするけれど

細かい汚れや 汗 は 落ちておりません

 

 

最近では 汗抜きができる「丸洗い」も
あるらしいので 試したら
またご報告させて戴きますが

 

 

基本的には 洋服もそうなのですが

 

個人でされている 丁寧な
クリーニング店さんは 別として

 

よくあるクリーニング屋さんに
シルクやカシミヤなど 高級素材を
必要以上に 出すと生地が

 

なんとなく 全体的に痩せたり
機械プレスなどで  風合が
変わってしまうコト

 

 

ありますよね

 

 

なので 私は基本的に
丸洗いには 出しません。

 

 

 

染み抜き と 染色補正の プロに

 

「季節のお手入れ」として

 

衿・袖口・裾回し・汗抜きなど

必要箇所のみ お手入れをして頂き

 

必要であれば ヤケ直しなどの
色ハケ修正もしていただきます。

 

 

そして プレスは
生地の特性をちゃんと見極めて
かける事のできる 手仕上げです。

 

 

 

 

ただ プロとは云え
人によっては

汚れを落とすことが 優先になり
生地を傷めてしまう職人さん もおります

 

 

そうすると 一見分からないのですが

数年後 数十年後

洗張りして 染替などの加工を
希望された際に

染料だまりが出来たり
穴が開いたりと

不都合が出てまいりますので

 

 

永く愛用しようと思われてる
お着物に関しましては その辺を
お気をつけくださいませ。

 

 

もちろん 旅館や飲食店の
制服など 場合によっては

 

 

丸洗い 機械プレス が

有効な場合もございますし

 

下手な職人さんに出すくらいなら
大手さんの「丸洗い」に出した方が
上手な場合だって ございます

 

 

 

これは あくまでも
色々と試し 経験した上で
出した 私なりの個人的見解であり

 

皆さま 其々が
ご自身の価値観に 合った
お手入れの方法を探す 過程で

一意見として 参考にして
頂ければ 幸いでございます。

 

 

 

もし

必要かしら?と ご自身で判断しかねる場合
弊店でよろしければ  遠慮なく

 

お持ち込み戴くか

 

遠方の方は 三つ畳みの着物を
風呂敷や要らない畳紙で 包み

さらに ビニール袋に入れるなど

万が一 濡れないようにだけ
気をつけていただき ふわっと…

箱 または 宅配業者さんの大袋などに入れて
単衣×3 お手入れ希望 など
簡単なメモを添えて

 

お送りくださいませ

 

 

 

畳紙に入ってなくても
二つ折りの着物箱じゃなくても

大丈夫ですよ

 

届き次第 直ぐ開封しております。

 

 

また
コチラから お手入れして
お帰しする際には 畳紙に入れて
着物箱でお送りしておりますので

 

ご安心下さいませ。

 

到着次第 確認しご連絡させていただきます。

 

 

 

 

と云うわけで 2017年6月最後の着物は

朝から ザンザ降りの雨でしたので

単衣 生紬 自然布帯 シナ布生紬の染め小紋 に シナ布の帯

紫濃淡の帯揚に 薄藤色の冠組 でした。

 

 

明日は 7月
何を着よっかなぁ~^m^

 

 

皆さまは 何を着られます?

 

 

 

 

小宮 たつみ より


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