京都 今小路 あま宮 ブログ

「汚れが取れなくなった帯」

洗張りして地直し を

幾度か 繰り返し

それでも落ちなくなった

白っぽい地色の染帯の 汚れ

段絽 名古屋帯 鳥獣戯画 
染替え前のお太鼓

う……ん どうしよう。

お太鼓は 薄っすら全体

なので 比較的わかりづらい

のですが、問題は「前」

明らかに 色が茶色く なっているの

お判りいただけますよね。

この帯 結構気に入っているのよね~

使い勝手も良いし…

なんとかならないかしら??

そこで

染め屋さんに相談し

色を掛ける ことに

但し、

上記のような 糸目やぼかし

刺繍のはいった友禅 は

柄だけを伏せて 染替える

のは不可能 に近く

また、

仮に染め変えたところで

変色した部分と そうでない部分に

色の濃淡が出てしまい

思ったような出来にならない のが常

なので、

話し合った結果

柄の部分を 雲取りして

地色を染め 最後に

金彩を 入れ直す

どうどす? w

目の錯覚で

全体に変色していた部分 が

気にならなくなりました でしょ^m^

もちろん、

前腹の輪になっていた部分 や

縫い跡上に 取りきれない汚れ

は 残っているのですが

それは、

同寸法で仕立てるから

問題なし!!

それよりも これ以上、

その、仕立てたら見えなくなる

線の汚れ に固執して 手を加え

生地を傷め 次回が無くなる

方を 避けたい

そしたら この色でまた

数年締めて また

汚れが取れなくなったら

今度は 墨色とかに 染めて

使えるでしょ^m^

その時に 輪の部分とかは

また 考えれば良い

と云う判断デス。

あーでもない こーでもない

っと、私が

グズグズしていたので

これから仕立てる為 w

着用した姿 はまた来年♪

皆さまも もし

気になっているモノ があれば

まずは ダメ元で

お気軽に ご相談くださいませね。

何かご提案が 出来るかも知れません

小宮 たつみ より


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